年々日本語ラップの細分化が進んでて、もはや年度ごとに区切る必要があるのか疑問なんですが、書く事も特に無いけど更新しておこうかと 笑
とはいえ、最近では主要なアーティストすらほぼチェックできてないんですし、日本語ラップ的にどんなニュースがあったのか?とかもあんまり覚えてないんですけどね。
つか、何気に毎年楽しみにしてたAmebreakの座談会の記事も今年は無かったし・・・Amebreak最近メディアとして機能してないな。
ま、とりあえず振り返って思いついた順に適当につらつらと。
2019年は舐達麻の年
めちゃくちゃブレイクしてますね。このスタイルでこんなにブレイクするって、やっぱり日本語ラップブーム来てるんやなぁ、と。
でも聴こう聴こうと思いつつ、未だにアルバムに手が伸びない。カッコいいのは分かってるのに何故なのか。
とにかく2020年も相変わらず舐達麻ブームが続きそう。
2019年によく聴いた作品
茂千代 – 新御堂筋夜想曲
2019年のベストアルバム。少なくとも俺が聴いた中では。
やっぱり茂千代先生最高ですね。もうこの短期間にどれだけ聴いてることか。やっぱりTRAPみたいなパキパキなサウンドよりオースドスクールなスタイルの方が好き。茂千代のグルーヴ感のあるラップ最高!
アーティストであり職人的でもあるというか、東がRINOなら西は茂千代ってイメージ。
てか、本当は3枚くらい紹介したかったけど、2019年に発売されたので単発で良い曲はいっぱいあるけど、『アルバム/EP』単位で考えると全然他に思い浮かばんかった 笑
NORIKIYOとWILYWNKAの安定感は異常
作品単位で良いと思ったのは茂千代の『新御堂筋夜想曲』だけやったけど、NORIKIYOの『平成エクスプレス』とかWILYWNKAの『PAUSE』も良かった。NORIKIYOに関しては毎年コンスタントに作品出してるのに新作聴く度にやっぱり「やばっ!」って思うことがあるのがそもそもヤバい。
WILYWNKAに関しても前作が良すぎたわけやけど、新作ではBOOM BAPな『Retune of Rap』や、相変わらずメロディアスなラップしてたり・・・まぁどんなトラックやどんな人とやっても、しっかり自分の色が出てて尚且つ『無理してる感』というか『新しいことにチャレンジしてる感』が出てないのが凄いなーと。
WILYWNKAの場合そういうの一切感じさせへんし、もうこの歳で自分のスタイルしっかり確率してんの半端ないな、と。とにかくNORIKIYOとWILYWNKAの安定感は(普通って意味じゃなくて、常に”良い”って意味で)異常過ぎる。
2019年イチのパンチライン
ビートに韻とかフローだけ乗せても
退屈 ドラマが見えてこねぇんだよ
Macchoは哲学者だと思う今日この頃。
てか、Maccho1人画面に映っただけで『横浜』感じるのほんと凄い 笑
2019年のニュース
NITRO,SCARSの再始動。その一方でEQULがラッパー引退してもうたけど。
ソロの時は「これじゃない感」があったDABOやけど、こうしてクルーでやってるの聴くと、DABOのスタイルの変化のおかげで、懐かしくもフレッシュ感あるなーと。
変わらないスタイルはそれはそれで良いとこでもあるけど、引き出しは増えるに越したことはないですよね。とはいえ、Mr.フダツキーさんにはずっと焦らされてる感あるのも否めん。
SCARSに関しては、当時一番ぐらいラッパーとしての活動に積極的に見えんかったA-THUGが、結局一番動いてるところが面白い。ソロにDMFにSCARSに大忙しやな。
両グループとも思い出補正掛かってるから、聴いた事ない人がいきなり上の曲聴いてハマることはたぶん無いと思うけど。再始動するだけでヘッズのテンション爆上げさせる貴重なグループ。
あとRUFF NECKとICE DYNASTY、JUSWANNAあたりも動き出してくれたら申し分ないんやけど 笑
まじでRUFF NECKはどんだけ待たせんねん。
あと、JUMBO MAATCHのフリースタイルダンジョン参戦と、レゲエDeejayたちが積極的にMCバトルに参戦してた事も2019年の大きなニュースの1つ。
レゲエDeeJayの貪欲さというかチャレンジ精神は凄い!
何気にdodoが一番ヤバイのかもしれないという話
今はYotuubeでPVチェックしてから聴くのが普通になってるから如何にPVのクォリティーが高いか?っていうのがプロモーションする上でかなり重要やと思うんですけど、そんな流れの中でdodoはずーっと前から、ただただショッピングモールやその辺で撮影しただけの、他のアーティストと比べると圧倒的に低クォリティーなPV量産してるけど、それでもめちゃくちゃ再生数多くて稀有な存在やなーと。
客演で話題性狙ってるわけでもなし、ただただ淡々と楽曲を出してやってる感じが凄い良い。
結局、PVのクオリティー云々関係なく、プロモーション戦力も関係なく、音源が本当に良ければ聴かれるっていう良い例。
いやでも・・・なんだかんだこの映像にハマっている自分もいるから、もしかしたら逆にチープなPVがプロモーションになってるんかもしれん・・・どっちにしろ周囲と逆の流れで結果出してるdodoは、アーティストとしてめちゃくちゃ凄いなと思ったりしてます。
dodoってbeatも自分で作ってたっけ?
気づいたこと。オラオラしてないSIMON JAPのヒット率高いなっていう話
これ聴いた?
SIMON JAPのラッパーとしてのスタンスはめちゃくちゃカッコいいとは思うんやけど、曲聴いてそんなに「ヤバイ!」って思ったことそんな無くて、最近のアルバムの曲も「クソッタレfor Life」とか「ラップでファック」とかなんかタイトルからして微妙だったわけですが(クソッタレfor Lifeの悪ガキG remixは好きやけど)・・・この曲はタイトルに反して凄い良い曲!
てか、気づいたけどSIMON JAPってオラオラした感じの曲よりこういうのんびりとした曲作るのめちゃくちゃ上手くないですか?
個人的に今まで一番好きやったソロ曲も『熱狂』でしたし。
あとまぁ、こういうコワモテ系のラッパーの内省的な曲はもれなくいいですよね、『居場所』とか。
Red Bull Musicの第一弾だっけ?そのシリーズの中でも内省的なリリックで一番刺さったし。
まぁようするに”コワモテ”なラッパーやけど、SIMON JAPはオラオラしてない曲の方が良い曲多いっていう。
とはいえ、オラオラしてない曲出してなかったらこういう曲たちも映えへんか。ラッパーってバランス取るの大変やなー。
とにかくSIMON JAPみたいに活発に動いてるベテランのバイタリティーはほんま凄い。
2020年もガンガン行って欲しい。姿勢そのものがカッコいい!
2019年に「もうええねん」と思った話
MCバトルでも楽曲でも『ガンジャネタ』多過ぎ。
いや別に、好きな事についてラップすることに否定はせんけど、例えば毎回『コーラ』についてラップしてたら「もうコーラ好きなん分かったから、他の事も聞かせてや!」ってなるでしょ。そうならずに盛り上がってるのが不思議。
特にMCバトルとかで脈絡もなく「ガンジャ吸った」みたいな話でそんな盛り上がるんやろか….
その他色々
2019年に初めて知って色んな意味で一番衝撃的だったラッパー、SATORU。
いや、個性の塊過ぎるやろ。
もうなんか、理屈とか抜きにして凄いパワー。勢いがほんまにサトルハリケーンやん。
この勢いがどこまで続くかほんと気になる。
MSCとかJUSWANNAを彷彿とさせるような怪しげな雰囲気が好きなんやけど、Japp Pepperとの曲を聴く限り懲役行くみたいですね。たぶん2年ぐらい?とかって入ってたけど、それが事実なら今からって時に勿体無いなぁ。ただでさえ最近は日本語ラップも移り変わり早いのに。
<追記>オチつき。
あと2019年ドッカーンと行くと思ってたけどソロアルバム出してないFuji Taito。
去年はソロアルバムこそ出してないものの、クルーのアルバムでは存在感あったし、AKLOのリミックスにも参加してたり、相変わらず気になる。
ラップも勿論やけど、昔の般若やSEEDAを彷彿とさせるようなブチギレた目力の強さしてるから好き 笑
あと何かあったっけ2019年?
年々ラッパーの数増えてって追いきれんくなってるし、シーンのな流れとかも追いたくても何をチェックしたらいいか分かんないですよね。
まぁ最早そんなもの追う必要が無いのかもしれませんけど。
あと最近思うのが、長ーく聴けるような作品減ったな、と。
最初聴いた瞬間「これヤバイ!」って思っても気づいたら飽きてるパターンも多くなってるのは事実で、その辺はCD買ってた時代との違いかもしれん。「色んなアーティストの最新の楽曲がすぐ聴ける」っていう点では今の時代の方が圧倒的に良いけど、刺激多過ぎて逆に不感症なるというか。
まぁ聴き手側の問題ですよね、これは。アーティスト側はいつの時代も全力ですもんね。
まぁそんなわけで今更ながら無理やりダラダラと2019年の日本語ラップを振り返ってみました。