絶対今の若い子ら知らんのに、それでも”伝説的なラッパー”として認知されてるTOKONA-Xってやっぱ凄いですよね。
ってことで個人的に大好きなTOKONA-Xの曲の紹介。
書いてみて思ったけど、個人的に好きな曲にイルマリアッチの曲1曲も無いな 笑(Beatは中毒性あんねやけど、なんかハマらん)
God&Blues
Klassy Nikoff(AK-69)の『PAINT THE WORLD』に収録されてる曲。
『神』という存在について、よくもまぁこんな短い言葉数で自分の考えを表現できたなっていう。
神様,仏様ゆうのはどこかや あいつの下げとるロザリオのことかや?
God&Blues/Kalassy Nikoff feat.TOKONA-X
あれでケツもったるゆう話しならここまで必死にやる事はにゃあなー
手合わしときゃ 慈悲とご加護がありゃ世話ねーし苦労もしねぇ
「だから神様なんか信じねぇ!」っていう着地じゃなくて
只,言えるのは死んでまったおじぃやら
God&Blues/Kalassy Nikoff feat.TOKONA-X
会うこともなかったガキやらに会わされるツラだけはなぁ
そりゃ浮かばれんてもんだ 意味がねーだろよ What?
それがイエスなら尚更,ブッダやら何やらならことさら違うか?
「神がおらんかったら、それはそれでやりきれんなぁ」と。
特に死者を見送る時、神がいると思うから安心する面もあるもんね。
そんでこっからの
だでオレみちゃー生きるだけ生き様さらして導かれるだけちぃて
God&Blues/Kalassy Nikoff feat.TOKONA-X
だでどっかで見とんだねーの ただそれが誰か決めるのはまたオレ
結局、「必死に生きて導かれるだけやけど、その導いてくれてる人(見てる人)という存在が神なのかホトケなのか何なのか(そもそも誰かに導かれてるのか)決めるのもまた俺」という結論。
いやなんかさ、この短い間に「神様なんかおらん!」って言い切るのは簡単やけど、『もしおらんかったら』『自分はどう思ってるか』ってとこまでリリックに落とし込んでるの凄くない??
別にAKがダサいった意味じゃない(むしろカッコいいと思ってる)けど、AKなんか一発目から
神はおるそれでよしとする〜
「おるってことでいいよ」って感じであとは自分の生き様を歌うAKは男らしい 笑
アラー、キリストにブッダおんなら出てこいぐらい思っとった
ご加護蹴飛ばしたあの件とあの件にあの件数え切れん
イメージだけで言うとTOKONA-Xの方がこういう事言いそうやのに反対なんが面白い。
I’m in Charge
DefJam Japanから発売された『トウカイ×テイオー』に収録されてる曲。
最近は隠語を使ってないストレートなマリファナの曲も珍しくないけど、伝説のラッパーはそんなレベルじゃない。
根も葉ねぇ噂 コカインやっとるとかさ
I’m in Charge
やっとるけどさ 問題無ぇ 姉ちゃん抱けりゃまぁ文句無ぇ
しかもメジャーから発売されたアルバムやから 笑
このアルバムの一番好きな曲はOUTROの『Do U Want It Again feat. ia』なんやけどね 笑
問題G
GDX(ex GANXTA D.X)の『GANXSTA RADIO FM187』に収録されてる曲。
女絡みで揉めや坊やら 小突いたホストやらのケツ持ち
問題G/GDX feat.TOKONA-X
052G THUGれるのはアチコチ 栄南が俺のベスポジ
特に何が良いってわけではないけど、イメージまんまのTOKONA-Xが聴ける。
DABOのとこでも書いたけど、このアルバムに収録されてるDABOクソかっこええから。
Coast Ⅱ Coast
DJ NISHIMIYAの『In Ya Area”Street Famous”』に収録されてる曲。
リリックとかじゃなく、純粋にTOKONA-X/C.T/4WDの組み合わせが良い。
名古屋バリバリのTOKONA-Xとダミ声の4WDは2人とも癖が強いけど、C.TのスムースなFLOWが潤滑油的に機能してて聴き心地が半端なくいい。
YOUNG GUNZ 3
MAGUMA MC’sの『MASSIVE』に収録されてる曲。
まずYOUNG GUNZのメンツ自体がエグい。
京都/名古屋/横浜のハードコアラップー揃い踏み。男臭い!!
この曲に関してはTOKONA-Xが際立ってヤバイわけでなく、全員ヤバイ。
正味、当時のイケてるハードコアラッパー全員と言っても過言では無いやろ。
妄走族もハードコアっちゃハードコアやけど、楽曲にこういう格好良さは無かったしなぁ。あと他におったっけ?パッと思いつかん。
EQUIS.EX.X
ハーレムのコンピに収録されてる曲。だいたいハーレムのコンピはやばい。
Blue HarbのBOSSをDISった事で有名な曲やけど、今聴いても古臭く感じないD.O.Iのトラックも流石。
牙むき出しのTOKONA-Xのリリックも痛快。
マトン臭ぇぜ お前どっからきた「一発かましに…」ドタマ来た
EQUIS.EX.X/D.O.I feat. TOKONA-X
カマされるのはお前の方 カマがカマされた言ったとこ 笑えんぞー
お前どつき回したるでな RAPで勝負
EQUIS.EX.X/D.O.I feat. TOKONA-X
眠たーこと言ってんな まるで鬱病患者のRAPだな
百姓が偉そにあれかこれかぬかそうが ここまで届かん
EQUIS.EX.X/D.O.I feat. TOKONA-X
こっちゃポエム書いとるわけだねぇ
年寄りはジェネギャップ感じてしゃーねー
まだまだ言ってるけどキリないから引用この辺で 笑
BOSS曰く勘違いらしいけど、ここまで言うてもーたあとにどんな顔して会えばええんやろな 笑
ちなみにEQUIS.EX.XにはEUQULとAKIRAが参加したpt2があって、そっちではEQUALがKREVAとZEEBRA(たぶん)、AKIRAが2chをディスってる。
同じテイストの曲では『トーカイXテイオー』の『知らざあ言って聞かせやShow』も良いけど、同じアルバムから紹介し過ぎてもアレなんでここでは省略。
Where’s My Hood At ? REMIX
『トウカイ×テイオー』に収録されてる原曲も超良いんやけど、TOKONA-Xの死後に出されたこの曲のMACCHOのVerseがまた泣ける。
懐かしさよりもいっつもファンだ
Where’s My Hood At ? REMIX/DJ RYOW feat.TOKONA-X, MACCHO
「ラッパーって何?」って訊かれたら最初に挙げる1人
Where’s My Hood At ? REMIX/DJ RYOW feat.TOKONA-X, MACCHO
MACCHOにこれだけ言わせるってホンマ凄いよな。
てか、全然関係ないけどTAKABOの『SUIYORU』のリリック初めて聴いた時、”お前らの見れるアメリカ違うぞ”っていうラインでTOKONA-XのNew York,New York思い出したけど、サンプリングかな?
いや、単純に「DJ 2 HIGHのとこでDeepなアメリカ見て来たわ」って事か 笑
T
TOKONA-Xが最後にレコーディングした『WHO ARE U?』のカップリングで収録された曲。
”E””A””T”全部『SHOW MUST GO ON』にREMIXが収録されてる。
そんで、その中の『GAMBLE BET feat SHITAKILI Ⅸ』には本来TOKONA-Xも入る予定やったらしいけど、ちょうどそのレコーディングの日に亡くなった。と、下の方で紹介してるザンハオのYoutubeでザンハオが言うてた。
ちょっと脱線したけど、曲に関しては
牛みてぇな女でもちゃんと抱いてまう(どんな奴!?)
T/DJ RYOW feat.TOKONA-X
嫌な奴 女でも容赦無く叩いてイワしてまう
今のご時世、引くやろってリリック 笑
いやでも、リリックが「これぞトコナ!」って感じでオモロイねん。
小僧何見とんだ?構って欲しきゃまぁスカしとんな
T/DJ RYOW feat.TOKONA-X
ズラ被って女モンのヒール履いて出直してこい
笑って殺したんに
個人的にこの馬鹿にした表現めっちゃツボやねんけど。
キョドッた若者の映像が浮かんでまう 笑
一般的な倫理観とかは置いといて、こんだけハッキリ自分の意見を、しかも面白くリリックに落とし込めるって凄いよな。
そもそも品行方正なラッパーに魅力は感じんけど。
Cold Game
M.O.S.A.Dの『The Great Sensation』に収録されてる曲。
この曲はね、曲としては個人的にはなかなか微妙なんやけど、TOKONA-Xの自由奔放なFLOWに飛ばされた。
いや、もうなんていうか、緩急の付け方が凄いねんて。
このトラック聴いてこんな乗せ方できるってどんな頭してるん?って感じの凄さ。
If I….
これも『The Great Sensation』に収録されてる曲で、『Super Ball 2002』と並んでM.O.S.A.Dクラシックやろ。
従兄弟ハトコ14で孕ます
The Great Sensation/M.O.S.A.D
飲む打つ買うは今と変わらずフロリダからテキサスまで顔パス
これ、個人的にTOKONA-Xで一番のパンチラインなんやけど 笑
初めて聴いた時、Ifでも引いたわ 笑
Get Big The Ballers
EQUALの同名のアルバムに収録されてる曲。
そもそもEQUALも半端なくカッコいいねんけど、TOKONA-Xも同じくらいパンチ効いてる。
乗るかbaby ゆうかHolla
Get Big The Ballers/EQUAL feat.TOKONA-X, Akira&G-Conqueror
Next Stage乗り込む黒塗りのHummer
来年にゃどでけーリムがハマる筈だ ますますGet Big The Ballers
お次¥から$ ボーカルブースが俺の口座
寿司食ってSEX 肉食ってSEX その中身はこれと言ってXXX
「寿司食ってSEX、肉食ってSEX」をリリックにして様になんのこの人くらいやろ 笑
TOKONA-X追悼曲
色々なラッパーが追悼の意を曲で表明してるけど、以下は1曲丸々TOKONA-Xの宛てた曲。
Your Song(EQUAL)
盟友EQUALによるTOKONA-Xへの追悼曲。
ちなみにAmebreakのインタビューにて
「知っとると思うけど、まったく歌ったことがないワケじゃないんだよね。でも、一曲まるっと作ったことはなくて。トコナメが亡くなってすぐの頃は『トコナメのことを歌いたい』とか『声を使わせてくれ』ってみんなが言ってくれたから、『愛されてんな、アイツ』って感じですっげえ嬉しかったけど、俺としてはそのタイミングでやりたくなかったんだよね。その流れが一旦落ち着いた段階で、ちゃんと向き合って作ろうと思ってて。流行みたいになっちゃったら嫌だしさ。『カッコ良く作ろう』とか『キレイに録ろう』っていうことは一切考えずに、俺の素直な気持ちだけで作ったんだよね。変な話、ノイズが入ってても別にいいやって思ったし、『気に入らんから歌い直す』ってこともせずに。M.O.S.A.D.やBALLERSを聴いてない人にも、『こんなにイケてたラッパーがいたんだぞ』って知ってほしかった」
Amebreak
と、敢えて時間を開けて曲にした事を語ってる。
墓の前に立ちジャック・ダニエル浴びせ手を合わし現状を報告
Your Song/EQUAL
線香代わりの煙草”HOPE”に火をつけ花添え送ってやるYour Song
もうすぐ四度目の冬 思い出は誰のよりも濃いから
Your Song/EQUAL
聞こえてるだろ?きっと明ける冬
願いは誰のよりも強いから だから…
HOMIE(AK-69)
同じく名古屋のAK-69とHI-Dによる追悼曲。
Made in Streetで一番(Never ever)
HOMIE/ AK-69 feat.HI-D
かっさらうこと誓うて(Never ever)
実際、ハードコア系のラッパーでAKが一番有名やと思うし(今はBADHOPなんかな?)、その後にTOKONA-Xが所属してて再始動したDef Jam JAPANの第一弾アーティストになった事を考えると、当時はこの曲聴いても何も思わんかったけど、逆に今聴くと「凄いな!!」ってなる 笑
COME COME BACK(DABO)
おはようジパングのカップリングとして収録された曲で、TOKONA-Xとの出会いなどがストーリテリング的に曲にされてる。
ちなみにこれ聴いた時めっちゃ泣いた。
忘れられねぇFlow 忘れられねぇ波動 忘れられねぇVoice 巡る走馬灯
COME COME BACK/DABO
俺が奴を見かけたお初 渋谷円山坂Asiaの前
やたら息巻いたピンピンのアロハシャツ あれがトコナ、イルマリアッチの奴
時にラッパー 時にマブダチ 時に兄弟
COME COME BACK/DABO
減らず口たたかれキレたもんさ 逆にたしなめられた事もある
そう、俺と奴の繋がりはマイク ただそれだけの愛 それがLIFE
言霊かき集めベロで放つ ただそれだけが我らの生業
ボコボコにされたDABOが目に浮かぶ 笑
THIS IS MY MEMORY feat. DABO(籠獅/ROWSHI )
SHITAKILI Ⅸの籠獅による追悼曲。
2002年ルードのライブ 奴と出会い変わった固定概念
THIS IS MY MEMORY/籠獅 feat.DABO
それまでの俺 つーか九州で よそ者の野郎は皆Fuckで
肩がぶつかる火花散る目 きっかけ見つけりゃ即絡みあげ
なんか知らんが服従させる まるで縄張りを守る野良犬のよう
籠獅が曲で言ってるように、当時の九州シーンはよそ者を受け入れんくて鎖国状態やったらしい。で、それを説いたのが結果的にTOKONA-Xだったという良い話。
あの日も確か二階のVIPルーム いつものようにダチと酒交わす
THIS IS MY MEMORY/籠獅 feat.DABO
するとデカイ身体でズカズカ ソファーにずしり煙草をプカプカ
右手を出して「俺、TOKONA-X」俺その手握りゃあしばし話す
お山の猿が見たデカイ奴 俺のなかで何かが変わる
DABOの時と同じパターン 笑
そもそもあんなゴリゴリの集団の中に入っていく度胸が半端ないよな 笑
籠獅というか、当時のSHITAKILIの雰囲気とTOKONA-Xの関係は下記の動画でより分かる。
おまけ⇩めっちゃいい文章。OASISとYOU THE ROCKカッコよすぎ。