HIPHOP好きなら何をおいてもNetflixには必ず登録すべきです。
Netflixはブラックミュージック関連のオリジナルコンテンツたくさんありますからね。
ってなわけで、個人的に面白かったNetflixのオリジナルコンテンツを紹介。
リズム+フロー
次世代のHIPHOPスターを発掘するオーディション番組。審査員の前にラップして終わり、じゃなくて審査が、『フリースタイルバトル』や『有名アーティストの客演』『オリジナル楽曲のMV作って世界観』『LIVEパフォーマンス』とかもあって、めちゃくちゃ本格的。
あと何より審査員たちも個性的で観ていて面白い。
The Get Down
HIPHOPが誕生した1970年代のニューヨークを描いたドラマ。めちゃくちゃ面白かったのに残念ながらシーズン1のパート2で打ち切りになったけど、最後とかめちゃくちゃカッコいいんだ、これが。
フィクションではあるものの、当時のブロンクスの雰囲気や取り巻く環境など、純粋にドラマを楽しみながらHIPHOPの成り立ちを学ぶ事ができる一石二鳥なやつ。
RAPTURE ヒップホップの世界
一言で言えばHIPHOPアーティストたちの素顔が分かって結果的に作品に込められた真意が理解できるドキュメンタリー番組。毎回フィーチャーしているアーティストが違うので、1話完結としてサクサク観れるのも良い。
例えば今ではT.Iの回なんかは、政治色の濃い『Us Or Else: Letter To The System』をリリースするまでの過程が凄くよく分かる。
『自分は不完全な人間だ』と認めながらも、問題が起こる度に様々な専門家などから知識を吸収し、知恵をつけて対処するという。それも元々は、警察による不当な黒人の扱い(アルトン・スターリングとフィランド・キャスティルという二人の男性が警官に殺害された事件)のニュースが流れた時に息子と2人で突発的にデモに参加した際に、『行動を起こす為には知恵が必要』という事に気づいたんだとか。
それで実際に公民運動の先駆者たちに『俺に何ができる?』と話を聞きに行ったりしていて、「あぁ、やっぱT.Iカッコええな」とか思ったり。
なんというか、この番組は単純にアーティストの生まれてから今までの人生を掘り下げるわけではなくて、それぞれ特定の部分にフォーカスしてるし、その部分が秀逸なので面白い。
ヒップホップ・エヴォリューション
ヒップホップの歴史をその誕生から現在に至るまで、関係者のインタビューや映像資料を交えて紹介しているドキュメンタリー番組。NYだけでなくLAやアトランタなど各地のサウンドについてもフィーチャーしてるので、濃密。
ちょっと他のに比べて勉強色が強いけど、一通り流れを抑えたいなら観るべき。
ただ個人的には歴史を勉強する時に例えば『安土桃山時代に信長が〜』とか言われるよりも『織田信長は安土桃山時代に政権を握っていて〜』みたいな、時系列よりも人から入る方が理解しややすいんで、そういう意味ではシンプルにラッパー達にインタビューしてる『ART OF RAP』の方が観やすくて好き 笑
ま、ちょっとベクトルが違うんで単純に両者比較はできませんが。歴史によりフォーカスしてるのは『ヒップホップエヴォリューション』ってことで。
ちなみに『ART OF RAP』はNetflixオリジナルコンテンツってわけでもないですが、前まで普通に配信してたんですけど、現在は配信終了した模様。
Netflixに限らずどこも配信してないっぽいので、安上がりで手っ取り早く観ようと思ったらTSUTAYA DISCASの30日無料お試し期間中にDVD宅配してもらうのが現実的ですね。
キラー・マイクのきわどいニュース
ラッパーKiller Mike(キラーマイク)が様々な社会問題に体当たりで挑む社会実験系のドキュメンタリー番組。
例えば第一話の『黒人ビジネスだけで生活』という回では、黒人の経済圏だけで生きようと試みる・・・ものの、これがなかなかハード。
黒人だけで成り立ってる産業があまりにも少ない為、食事にもロクにありつけないどころか、マリファナまで吸えない始末。
『白人ギャングと同じ特権』という回では、ライバル同士であるギャング、クリップスとブラッズにオリジナルのコーラを作らせて競わせたり・・・シーズンの最後では『自分の国を作る』というぶっ飛んだ着地も好き 笑
取り組む社会問題はいずれもアメリカ特有の物で、日本人に馴染みが無いものが多いものの、もしかしたら日本人もこれを観て何か気づきが得られるかもしれない。
こんな楽しんで観れる社会実験系のドキュメンタリー初めてかも。とにかくめっちゃ面白いんで観て!